菊には「アンチエイジング効果」がある!?「重陽の節句」
2021年09月08日
菊には「アンチエイジング効果」がある!?
9月9日は五節句の1つである「重陽の節句」です。
「菊の節句」とも呼ばれ、菊酒を飲んだり、栗ご飯 を食べたりして無病息災や長寿を願います。
最近はあまりなじみがない節句ですが、旧暦を使用していた頃までは五節句を締めくくる最後の行事として盛んに行われていました。
重陽の節句に欠かせないのが「菊」。
旧暦では、菊の花が咲く季節であることから、別名「菊の節句」とも呼びます。
古来中国 には、菊の花からしたたる露が川に落ち、その川の水を飲んだ者が長寿になったという「菊水伝説」があります。
薬効の植物とされてきた菊が、平安時代に日本にも語り継がれ、今でも#不老長寿 を願い邪気を払う花として定着しています
重陽の節句は「大人の雛祭り」
重陽の節句には、3月に仕舞った#雛人形 をもう一度飾る「後の雛」という風習があります。
大切な雛人形を1年間仕舞ったままにせず、虫干しをして痛みを防ぎ、長持ちさせる習わしです。
大人の女性が健康や幸せを願って雛人形を飾るため、「大人の雛祭り」とも呼ばれています。
菊花は目の疲れを癒し、肌に潤いをもたらし、毒素を体から排出する効果などがあるとされたことから大変貴重な存在であり、民間では滅多にお目にかかれるものではなかったようです。
また「菊花についた露を真綿に湿らせ、その露で顔を拭うと若返る」といったウワサがあったことから、貴族の女性たちの間では菊の花についた露を集めて肌を拭うという風習もありました。
菊ってなんとなくお供え物のイメージがあると思いますが、色や形が豊富でとっても長持ちするお花です!
この機会にぜひ、重陽の節句を楽しんでみて下さい